鳥取県での除霊・浄霊、お祓いのご相談

鳥取県内で除霊・浄霊 承ります

除霊とは、基本的には相談者様の周囲に存在する霊体をその場所から引き離す行為を指します。

当方で除霊と表現する際は霊体だけでなく、物や場所に宿った「念」を取り除くことも含めます。

相談者様の中には「とにかく除霊をしてほしい」というお話がございますが、ただやみくもに表に現れている霊体だけを引き離す行為は対象霊による後からの復讐や背後に存在する表に現れていない神仏問題を更に悪化させる可能性が高いため、必ず霊視鑑定を受けていただいてからの施術を行っております。

当方では基本的に霊体に対しては浄霊を行っており、除霊が有効と判断された場合にのみ除霊を施術しております。

また、生霊については除霊を行いますが、根本原因として飛ばしている相手は生存しており、再度、念を飛ばす可能性が高いため、除霊と併用して相手の念を鎮める縁切り術等の特殊技法を用いて根本的な解決を図っております。

次に浄霊について説明をさせていただきます。

浄霊は除霊と異なり、対象となる霊体をしかるべき場所まで導く行為をいいます。一般的な言葉を使用すると霊体を成仏させるという事となります。

浄霊を行える霊能者は霊体を霊界まで導く能力が必要となり、高度な技術が必要となります。もしくは霊界へと導く事のできる神の支援が受けられる能力者のみとなります。

当方では浄霊を行う際は相手（霊体）の状況を整えてから、念を取り除き、納得させた上で浄霊を行っております。あまりに状態が悪い際は場合によっては神力を用いて強制的に浄霊を行うこともあります。

除霊と異なり、浄霊は霊体そのもの、残存した念は現世に残りませんので、逆襲などのケースはありません。

当方で行う祈祷・除霊・浄霊などの施術前の注意点がいくつかございます。

施術日が近づくにつれて、本人が当方へ来られない様に様々な妨害が生じる可能性があります。身体面の悪化をはじめ、交通機関の妨害など、その現れ方は様々であります。

相手の神仏も最後の抵抗を示すためです。だまってこの世界から消されたりするほど甘くはないのです。

特に憑依を伴った相談者様の場合、その抵抗はすさまじいものがあり、男性でも押さえつけられない力で暴れたり、家族や周囲の人を騙し、当方へ来る事を阻止したりします。

相談者様本人もご家族の方も強い意志をもって祈祷・除霊・浄霊等の施術に挑む事が肝要となります。

施術後の変化でありますが、怪奇現象などの単純な霊障の場合は即日に効果します。

憑依体質などが絡んでいるケースでは当方の特殊技法を併用した場合であっても、しばらくの間は残像に近い感覚が残る点が注意が必要です。

鳥取県でのお祓い

鳥取県でのお祓いを検討されている方へ、鳥取県のお祓い事情と、地域にある代表的な神社仏閣をご紹介します。お祓いは、目に見えない霊的な存在による悪影響を祓い、災いを除け、運を開くための儀式です。神社仏閣で行われることが多いですが、寺院や自宅で行うことも可能です。

鳥取県には、古くから信仰を集めてきた神社仏閣が数多く存在します。これらの神社仏閣では、お祓いを含む様々な神事・仏事が行われており、多くの人々が訪れています。近年では、心身の不調や人間関係の悩みなど、目に見えないものによる問題を抱える人が増えていることから、お祓いを依頼する人も増加傾向にあります。

勝田神社（鳥取県 米子市）

概要

勝田神社（かつたじんじゃ）は、鳥取県米子市博労町に鎮座し、古くから地域の人々に「かんださん」という愛称で親しまれている由緒ある神社です。その創立年代は詳らかではありませんが、社伝によれば、遠い昔は弓ヶ浜の外江村に祀られていましたが、幾度かのご遷座を経て、天文22年（1553年）に現在の地に奉遷されたと伝えられています。この繰り返された遷座の歴史は、勝田神社がその時々の社会状況や信仰のあり方に対応し、困難を乗り越えてきた強靭さを示していると考えられます。

主祭神として正勝吾勝勝速日天之忍穗耳命（まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと）をお祀りし、配祀神として素盞嗚尊（すさのおのみこと）、天照大御神（あまてらすおおみかみ）をお迎えしています。これにより、諸願成就や五穀豊穣を願う実りの神として、広範な信仰を集めています。特に正月には多くの初詣参拝者で賑わい、その数は5万人にも達するとされ 、現代においても地域社会における精神的な中心地としての役割を変わらず担っていることの証左と言えるでしょう。「かんださん」という親しみを込めた呼び名 は、この神社が学術的な研究対象であると同時に、地域住民の生活に深く根付いた、身近で頼れる存在であることを物語っています。JR境線の博労町駅から徒歩わずか2分という、参拝しやすい場所に位置しているのも特徴です。

実施しているお祓い・祈祷の種類

勝田神社では、個人の人生儀礼から企業・団体の隆昌に至るまで、多岐にわたるお祓いやご祈祷を執り行っています。

主なものとして、母子の健康と安らかな出産を願う安産祈願（お持ちの腹帯のお祓いも可能）、赤ちゃんの健やかな成長を感謝し報告する初宮詣、子供たちの成長を祝う七五三詣（米子周辺では満3歳で行う「ひもおとし」という古くからの風習も見られます）、心身ともに大人へと成長する節目である十三参り（この年には厄年も重なるため、厄払いと学業成就も併せて祈願されます）、人生の大きな節目における厄除け・厄払い（男女の厄年、還暦の祝いなど）、家族全員の無事と健康を祈る家内安全・健康長寿、日々の安全運転を願う交通安全（新車・中古車のお祓い）、そして御祭神の御神名に「勝」の字が多く含まれることにちなんだ合格必勝祈願などがあります。

これらのご祈祷は、誕生から成長、そして人生の様々な節目に至るまで、地域住民の生涯にわたる精神的な支えとなっていることを示しています。特に「合格必勝」のご利益を前面に出している点は、神社の由緒に基づいた独自性を明確にし、特定の願いを持つ参拝者層に対して強い訴求力を持つ戦略と言えるでしょう。さらに、企業や団体向けには、会社設立、商売繁盛、社運隆昌、安全祈願、工事安全、労働災害防止などのご祈祷も行っています。また、地鎮祭、竣工祭、事務所開き清祓、店舗開き清祓といった出張祭にも対応しており、神職が現地へ赴いて祭儀を執り行います。

料金

勝田神社のご祈祷に関する初穂料（料金）につきましては具体的な金額の一覧は明示されておりません。これは、神社への奉納がサービス対価ではなく、神様への感謝の「お気持ち」を捧げるという日本の伝統的な慣習を反映しているためと考えられます。

しかしながら、現代の参拝者にとっては、事前に料金の目安が不明瞭であることが、ご祈祷を受ける上での一つの懸念材料となる可能性も否定できません。勝田神社では、詳細な初穂料については、直接神社へお問い合わせいただくことを推奨しています。

この直接の問い合わせを促す方式は、個々の参拝者の状況や願いに応じた丁寧な対応を意図しているとも解釈できますが、情報開示のあり方については、今後の神社運営における一つの検討事項となるかもしれません。出張祭に関しては、お供え物の準備が必要とされ、その詳細についても電話での確認が促されています。

特徴

勝田神社の最も顕著な特徴は、まず「かんださん」として地域社会に深く根差し、世代を超えて篤い信仰を集めている点にあります。また、御祭神である正勝吾勝勝速日天之忍穗耳命の御神名に「勝」の字が多く含まれることから、勝負事全般や試験合格に対するご利益が特に広く知られており、過去にはオリンピック選手も必勝祈願に訪れたと伝えられています。

境内は約13,277平方メートルと広大で 、多くの参拝者が快適に過ごせるよう、バリアフリー化や環境整備にも積極的に取り組んでおり、「参拝しやすい境内造成プロジェクト」と銘打って広くご奉賛を募っていることからも、その姿勢がうかがえます。このような現代的な配慮は、神社が時代の変化に対応し、より多くの人々にとって開かれた場所であろうとする意志の表れです。現在の本殿は、明治38年の火災による焼失後、大正3年（1914年）に再建されたもので 、伝統的な流造（ながれづくり）の様式が歴史の重みを感じさせます。初詣や4月の春季例大祭、10月の秋祭など、年間を通じて多くの参拝者で賑わい、地域文化を継承し育む核としての重要な役割も担っています。古い伝統と地域社会との強い絆を大切にしながら、現代のニーズにも応え、さらに「勝利」に関連する御祭神の特性を活かした専門的なご利益を打ち出すという、これら三者の調和が、勝田神社の持続的な人気と信仰の源泉であると考えられます。

宇倍神社（鳥取県 鳥取市）

概要

宇倍神社（うべじんじゃ）は、鳥取県鳥取市国府町宮下に鎮座する、因幡国（いなばのくに）で最も格式の高い神社とされる一之宮（いちのみや）です。その創建は古く、社伝によれば仁徳天皇の御代とされ、日本の古来からの伝統美と高い格式を重んじる社（やしろ）として、永く崇敬されてきました。

この「因幡国一之宮」という社格は、宇倍神社が歴史的に朝廷や地域の領主からも特別な崇敬を受け、地域全体の信仰の中心であったことを示しています。御祭神は、日本の歴史上、長寿と忠誠の象徴として名高い武内宿禰命（たけのうちのすくねのみこと）であり、この神様は日本で最初に紙幣の肖像として描かれた人物としても知られています（宇倍神社公式サイト参照 ）。

この事実は、宇倍神社に「金運上昇」や「商売繁盛」といった現代においても極めて魅力的なご利益のイメージを強力に付与し、他の多くの神社との明確な差別化要因となっています。この歴史的権威と経済的恩恵への期待という二つの要素の組み合わせが、宇倍神社の人気を支える大きな柱であると言えるでしょう。

実施しているお祓い・祈祷の種類

宇倍神社では、神様の広大なるご加護を願う各種のご祈祷を執り行っています。

具体的な祈祷内容としては、人生の節目や日々の生活における様々な願い事に対応しており、厄除け、商売繁盛、病気平癒、安産祈願・子宝成就、交通安全、家内安全、勝負運向上などが挙げられます。

これらのご祈祷は、一之宮としての格式を保ちつつも、地域住民や遠方からの参拝者の多様なニーズに応えようとする神社の姿勢の表れです。また、日本の伝統的な美意識と格式を重んじた神前結婚式も斎行しており、厳かな雰囲気の中で新たな門出を祝うことができます。ご祈祷の受付可能な日時については、混乱を避けるためにも、事前に公式サイトに掲載されているご祈祷カレンダーで確認することが推奨されています。

料金

宇倍神社のご祈祷に関する初穂料については、「特に決まりはございません。おおよそ5千円程度からが一般的です」と案内されています。

これは、参拝者の「お気持ち」を尊重する日本の神社の伝統的な姿勢と、具体的な指針を求める現代の参拝者への配慮を両立させようとする試みと見受けられます。初穂料は、白い封筒にお包みして持参し、個人の祈願についてはお一人ずつ、またお一人で複数のご祈願を受けられる場合には、それぞれにご準備いただくよう案内があります。この柔軟性のある料金体系は、神社と参拝者との信頼関係に基づいており、経済的な状況にかかわらず多くの人々が神様のご加護を求め、ご祈祷を受けられる機会を提供していると言えるでしょう。

参考として、他の神社の例では個人5,000円から、会社・団体は10,000円からという目安も存在しますが 、宇倍神社自身の情報 を優先し、5,000円が一つの目安と考えられます。より正確な情報や詳細、または特別なご祈祷に関する初穂料については、宇倍神社へ直接お問い合わせいただくのが最も確実です。

特徴

宇倍神社の最大の特徴は、何と言っても因幡国一之宮としての崇高な社格 と、金運・長寿・武運の神として広く知られる武内宿禰命を主祭神としてお祀りしている点にあります。特に、武内宿禰命が日本で初めて紙幣の肖像に採用されたという歴史的背景は、金運上昇や商売繁盛を願う多くの人々からの篤い信仰を集める大きな要因となっています。

境内は、一之宮にふさわしく厳かで清浄な空気に満ちており、参拝者は日本の古来の伝統美を随所に感じ取ることができます。毎年4月に行われる例祭は特に盛大で、多くの氏子や崇敬者で賑わい、地域の伝統文化を今に伝えています。交通アクセスについても、JR鳥取駅から日ノ丸バス・中河原行きで約20分、「宮ノ下」バス停で下車し、そこから徒歩約3分と、比較的良好な立地にあります。

このように、宇倍神社の魅力は、一之宮という「歴史的権威性」、武内宿禰命と紙幣の肖像に由来する「具体的なご利益（特に金運）」、そして比較的容易な「アクセス」という三つの要素が相互に作用し、相乗効果を生み出している点にあると考えられます。歴史的背景に裏打ちされた格式の高さが信仰の深さを促し、明確なご利益が参拝の強い動機付けとなり、交通の便の良さが実際に足を運ぶ際の心理的・物理的な障壁を下げています。

大神山神社（鳥取県 米子市・西伯郡大山町）

概要

大神山神社（おおがみやまじんじゃ）は、中国地方の秀峰であり、古来より霊峰として崇められてきた大山（だいせん）そのものをご神体としてお祀りする、伯耆国二之宮（ほうきのくににのみや）です。

大山は古くは「大神岳（おおかみのたけ）」とも呼ばれ、山岳信仰の中心地として栄えました。大神山神社は、その信仰を具現化する存在であり、山麓の米子市尾高に鎮座する「本社（ほんしゃ）」と、大山中腹の西伯郡大山町大山に鎮座する「奥宮（おくみや）」の二社から成り立っています。この二社体制は、山岳信仰の特性を色濃く反映しています。奥宮は大山への直接的な信仰の中心であり、より神聖な山中に位置しますが、気象条件などにより参拝が困難な場合もあります。

一方、麓の本社は、より多くの人々が日常的に、そして安全に参拝できるように設けられたものと考えられ、信仰の裾野を広げる重要な役割を担っています。この二元的構造は、自然への深い畏敬の念と、人々への細やかな配慮という、神社が持つ二つの側面を象徴していると言えるでしょう。「大山両社詣り」として、本社と奥宮の両方を参拝することが推奨されていること も、この独特な信仰形態への理解を深めるための大切な案内です。御祭神は、国造りの神話で知られる大己貴神（おおなむちのかみ、大国主神のお若い頃のお名前）をお祀りしています。地元では「だいせんさんのおかげ」として深く親しまれ、その御神徳は広く崇敬されています。奥宮へと続く参道は、日本一長いと言われる自然石を敷き詰めた石畳であり、それ自体が神聖な空間を形成しています。

実施しているお祓い・祈祷の種類

大神山神社では、山麓の本社および大山中腹の奥宮のいずれにおいても、個人から団体まで、各種のご祈祷を執り行っています。

主なご祈祷として、商売繁盛、家内安全、病気平癒、安産祈願・子宝成就、厄除け、交通安全、勝負運向上、五穀豊穣などが挙げられます。これらの多岐にわたるご祈祷は、御祭神である大己貴神（大国主神）が、古事記や日本書紀などの神話に示されるように、農耕、医療、縁結びなど、非常に多様な神徳をお持ちであること に由来すると考えられます。特に、大山という雄大で生命力あふれる自然をご神体とすることから、五穀豊穣や心身の健康といった自然の恵みや生命力に関連する祈願も、重要な位置を占めていると推察されます。

また、出張祭典として、地鎮祭や竣工祭、企業や団体の事業所における安全祈願や事業繁栄祈願なども、神職が現地へ赴いて奉仕しています。さらに、大山の壮大な自然に抱かれた神前結婚式も、本社・奥宮の双方で執り行うことが可能であり 、神聖な自然環境の中での厳粛な儀式を望む人々にとって、特別な価値を提供しています。ご祈祷の予約は電話で受け付けており、特に年末年始や七五三などの繁忙期には事前の予約が推奨されています。

料金

大神山神社のご祈祷に関する初穂料は、祈祷の種類や規模に応じて明確な基準が示されています。

個人の方のご祈祷については5,000円から、団体でのご祈祷については10,000円からと定められています。出張祭典の場合、個人の方が依頼される場合は20,000円から、団体・企業の場合は30,000円からとなっています。また、神前結婚式の初穂料は50,000円から承っています。このように、それぞれの祈祷区分に応じて具体的な初穂料の「下限額」を提示していることは、参拝者にとって非常に分かりやすく、事前に計画を立てやすいという大きな利点があります。

これは、多様な規模や種類の祈祷依頼に対応するための体系的な料金設定であり、神社の運営における透明性への意識の表れとも言えるでしょう。特に神前結婚式のような特別な儀式に対して、明確な料金の目安を示すことは、利用者にとって大きな安心感に繋がります。なお、他の神社の事例として、一定額以上の初穂料で巫女による神楽が奉納される場合もありますが 、大神山神社における同様の特別な対応の有無については、基本的には上記の情報 に基づき、より詳細な内容やご相談は直接神社へ確認されるのが賢明です。

特徴

大神山神社の最大の特徴は、日本四名山の一つにも数えられる霊峰・大山を直接の御神体とする、壮大な自然信仰の伝統と、山麓の「本社」と中腹の「奥宮」という二つの主要な社殿を持つことです。

この自然との一体感が、神社に他にはない独特の神聖さと力強さを与えています。奥宮へと続く、約700メートルにも及ぶ日本一長いとされる自然石の石畳の参道は、それ自体が一種の修行の道とも言え、参拝者を日常から非日常の神域へと誘い、厳粛な気持ちにさせます。

一方、本社は四季折々の自然美に彩られ、特に初夏には紫陽花の名所としても知られ、多くの参拝者の目を楽しませています。御祭神である大己貴神は、国造りの神話に象徴されるように、農耕、畜産、病気平癒、交通安全、開運招福、勝運、良縁など、極めて多様な御神徳で知られており 、あらゆる願いを持つ人々を広く受け入れる懐の深さを示しています。現在、国指定重要文化財である大神山神社奥宮および下山神社の修繕事業「令和の御造営」が進行中であり 、これは神社が単に古い歴史を持つだけでなく、その貴重な文化遺産を未来へと守り継ごうとする生きた存在であることを強調しています。この取り組みは、信仰の場としての重要性と共に、文化財保護という側面からも大神山神社の意義深さを示しています。

賀茂神社 天満宮（鳥取県 米子市）

概要

賀茂神社 天満宮（かもじんじゃ てんまんぐう）は、鳥取県米子市加茂町に鎮座し、米子（旧米子町地域）で最も古い社（やしろ）とされ、「米子町総鎮守（よなごちょうそうちんじゅ）」として、古来より地域住民からの篤い信仰を集めてきた神社です。

「米子町総鎮守」という称号は、この神社が単に一つの信仰施設であるに留まらず、歴史的に米子の町全体の守護神としての中心的な役割を担ってきたことを明確に示しています。主祭神として、厄祓いの神徳で知られる別雷神（わけいかづちのかみ）と、学問の神様としてあまりにも有名な菅原道真公（すがわらのみちざねこう）をお祀りし、その他に五柱の神々を合祀しています。

この祭神構成は、地域の人々にとって災厄からの保護と、学業成就や知恵の授与という、生活の安定と発展に不可欠な二つの重要なご利益を提供するという、神社の根源的な使命を象徴していると言えるでしょう。創建の正確な年代は不詳ですが、現存する最も古い棟札に慶長三年（1598年）の記録が残されており、それ以前に京都の名社である上賀茂神社（賀茂別雷神社）より御分霊を勧請して創建されたと考えられています。この京都上賀茂神社との繋がりは、中央の権威ある神社との関連性を示し、神社の格式を一層高めています。「厳宮（いつのみや）」とも称えられ、その名の通り、境内は厳かで清浄な気に満ちています。

実施しているお祓い・祈祷の種類

賀茂神社 天満宮では、主祭神である別雷神と菅原道真公の広大なる御神徳に基づき、多岐にわたるお祓いやご祈祷を受け付けています。

具体的には、災難災厄を除け清める清祓、交通安全と事故の防止を願う交通安全事故除清祓、試験合格や勝負事での勝利を祈願する試験合格・必勝祈願、家族の無事と安泰を願う家内安全、家の運気上昇を祈る家運隆昌、事業の発展を願う家業繁栄・商売繁盛、赤ちゃんの誕生を祝う初宮詣、子供の健やかな成長を感謝する七五三詣、母子の健康と安らかな出産を祈る安産祈願、子宝に恵まれることを願う子授け祈願、病気の回復を祈る病気平癒、その他各種の安全祈願など、人生の様々な場面における願い事に対応しています。

特に、主祭神の一柱である別雷神は、萬事（よろずごと）を「貫く」という強力な御神徳があるとされ 、目標達成や困難突破といった具体的な願いを持つ参拝者にとって、大きな心の支えとなるでしょう。また、毎年2月に行われる節分祭においては、一般的な豆まきは行わず、御祭神である別雷神が厄祓いの神様であることにちなみ、豆を神前にお供えして無病息災を祈念するという、独自の形式を採っていることも特徴的です。この独自の儀式は、他の神社との差別化を図り、神社の個性と深い伝統を際立たせています。さらに、建築儀礼として重要な地鎮祭、竣工祭、家屋のお清めである家清祓いなどの出張祭も行っています。

料金

賀茂神社 天満宮では、初穂料について非常に詳細な区分と明確な金額が設定されており、参拝者が安心してご祈祷を受けられるよう配慮されています。

これは、鳥取県内の神社の中でも特筆すべき透明性の高さと言えます。 神前でのご祈祷（結婚式を除く）の一般的な目安として、個人の方は5,000円から50,000円、法人の方は10,000円から、団体の方は20,000円からとされています。 さらに、ご祈祷の内容や志の度合いに応じて、いくつかの段階が設けられています。

「祓（はらい）」のご祈願としては、「拝（はい）」が5,000円、「献（けん）」が8,000円です。 「斎（いつき）」のご祈願では、「直（なお）」が10,000円（「直」祈願授与品・神矢・神札立付き）、「正（せい）」が15,000円（「正」祈願授与品・神矢・簡易神棚付き）、「明（めい）」が20,000円（「明」祈願授与品・賀茂社神矢・並列宮（小）神棚付き）と、それぞれ授与品の内容が異なります。 より丁重な「祀（まつり）」のご祈願としては、「浄（じょう）」が30,000円（特別授与品・賀茂社神矢・並列宮（中）神棚付き）、「特（とく）」が50,000円（特別授与品・賀茂社神矢・並列宮（大）神棚付き）となっており、特別な授与品や神棚が含まれるなど、格別の配慮がなされています。

遠方の方や諸事情により参拝が叶わない方向けの通信祈願も可能で、その場合の初穂料は「祈（き）」5,000円、「奉（ほう）」8,000円、「叶（きょう）」15,000円と設定されており、それぞれ授与品が異なり、別途郵送手数料として一律1,000円が必要です。

地鎮祭や竣工祭などの出張祭については、個人の方が30,000円から、法人の方が40,000円からとなっており、具体的なプランとして「梅」30,000円から「寿」80,000円（神棚付き）までが用意されています。 特筆すべきは、近年のキャッシュレス化の潮流に対応し、クレジットカード決済による初穂料の前納システムを導入している点です。

特徴

賀茂神社 天満宮の主な特徴は、米子最古の社としての深い歴史と、「米子町総鎮守」という地域社会における中心的な役割を長きにわたり担ってきた点にあります。

主祭神である別雷神は強力な厄祓いの神として、また菅原道真公は学問の神として、それぞれの御神徳を求めて多くの参拝者が絶えません。特に別雷神が持つとされる「萬事貫くご神徳」 は、人生の様々な困難に立ち向かう人々に勇気と達成への力を与えると信じられています。境内には「宮水（みやみず）」と呼ばれる清らかな湧水があり、古来より神聖な水として大切にされ、お水取りも行われています。この「宮水」の存在は、神社に聖地としての要素を加え、信仰の深さを増しています。

さらに、現代的な取り組みとして、参拝者から寄せられた声を公式ウェブサイトで紹介したり 、初穂料のキャッシュレス決済システムを導入するなど 、情報発信や参拝者の利便性向上にも非常に積極的です。このような姿勢は、神社が地域社会や現代の参拝者と積極的に関わろうとしていることの表れです。

JR米子駅から徒歩約10分というアクセスの良さも 、多くの人々が気軽に参拝できる要因の一つとなっています。総鎮守としての「伝統的権威」、別雷神の「貫く」力や菅原道真公の学問といった「明確なご利益」、そして「宮水」のような「聖地の要素」を併せ持ちながら、ウェブサイトでの情報公開やキャッシュレス決済導入といった「現代的な参拝者エンゲージメント」にも力を入れている点が際立っています。この古き良き伝統と新しい取り組みの巧みな融合が、賀茂神社 天満宮の今日的な魅力を形成し、幅広い層からの信仰を集める要因となっていると考えられます。

白兎神社（鳥取県 鳥取市）

概要

白兎神社（はくとじんじゃ）は、鳥取県鳥取市白兎の風光明媚な海岸沿いに鎮座し、日本最古の歴史書の一つである『古事記』に記された有名な神話「因幡の白うさぎ」のまさにその舞台として、全国的に広く知られている神社です。この神話は、神社に「縁結び」と「皮膚病・傷痍治癒」という、非常に具体的で魅力的なご利益のイメージを付与しています。

主祭神は、神話に登場する白兎神（はくとかみ）であり、この白兎神が大国主神（おおくにぬしのかみ）と八上姫（やかみひめ）との縁を取り持ったとされることから、日本最古の恋物語の地とも称され、縁結びの神様として特に若い女性を中心に篤い人気を集めています。

また、神話において白兎神が大国主神の教えにより傷を癒されたという伝承から、皮膚病平癒や、さらには動物の傷病平癒の神様としても信仰されています。神社の背後に広がる社叢（神社の森）は、その貴重な植生から国の天然記念物にも指定されており、神聖な雰囲気を一層高めています。この強力な神話的背景は、白兎神社を一般的な神社参拝の枠を超えた、特定の願いを持つ人々（特に縁結びを願う若者や、皮膚の健康を祈る人々）にとっての「聖地巡礼」の対象としており、観光資源としても極めて大きな価値を有しています。

実施しているお祓い・祈祷の種類

白兎神社では、その神話的背景から特に「縁結び成就」や「病気平癒」のご祈祷が広く知られていますが、それ以外にも地域住民や多様な願いを持つ参拝者のニーズに応えるため、包括的なご祈祷を執り行っています。具体的には、家内安全、安産祈願、開運招福、厄祓い、除災招福、航海安全、身体健全、商売繁盛、事業繁栄、学業成就、心願成就、交通安全など、多岐にわたる一般祈祷を行っています。また、人生の重要な節目を祝う儀礼として、新春の特別祈祷、赤ちゃんの誕生を祝う初宮詣、子供の成長を願う初節句や七五三詣、成人としての門出を祝う成人式、長寿を感謝し更なる健康を祈る年祝い（算賀）などの人生儀礼に関するご祈祷も執り行っています。

さらに、縁結びの神様として名高い白兎神の御前で永遠の愛を誓う神前結婚式も受け付けており 、これは神社の持つ独自の魅力を最大限に活かした特別な儀式と言えるでしょう。お車のお祓いも実施しており、遠方から車で来られない場合でも、車の鍵や車検証を持参することでお祓いを受けることが可能とされています。

料金

白兎神社のご祈祷に関する初穂料については、一部具体的な金額が明示されています。

例えば、神社の神徳と深く関連し、多くの需要が見込まれる「病気平癒」のご祈願料は、5,000円、7,000円、10,000円以上の段階が設定されています。また、古いお札やお守りを納める「お焚き上げ」については、3,000円（ただし、お預かりするものの量に応じて別途引き取り料が必要となる目安あり：60cm四方の箱1つにつき1,000円～）とされています。

これらの特定のご祈祷に対して料金を明示することで、希望する参拝者の利便性を高めています。一方で、その他の多くの一般祈祷や人生儀礼、神前結婚式に関する初穂料の詳細は、提供された資料 には具体的に記載されていません。これは、日本の神社における一般的な慣習に沿い、参拝者の「お気持ち」を尊重する形をとっているものと考えられます。

この部分的な情報開示は、神社として特にアピールしたいご利益と、伝統的なお供えの習慣との間でバランスを取ろうとする姿勢の表れかもしれません。ご祈祷の受付は通常午前9時から午後4時までとなっており、特に週末や吉日などは混み合うことも予想されるため、事前の予約が推奨されています。より詳細な料金体系や、一覧にないご祈祷の初穂料については、白兎神社へ直接お問い合わせいただくのが最も確実です。

特徴

白兎神社の最大にして最も魅力的な特徴は、何と言っても日本神話「因幡の白うさぎ」の物語が息づく、唯一無二の聖地であるという点です。

境内からは、神話の中で白うさぎが渡ろうとした「淤岐ノ島（おきのしま）」を遠望することができ、また、うさぎが傷ついた体を洗い、ガマの穂に包まって傷を癒したとされる「御身洗池（みたらしのいけ）」（別名「不増不減の池」とも呼ばれる ）など、神話ゆかりの場所が実際に点在しており、参拝者は物語の世界観に深く浸ることができます。これらの史跡は、神話を単なる物語としてではなく、現実の風景と結びつけ、参拝者の感動を一層深めます。縁結びのパワースポットとして広く認知され、「恋人の聖地」にも認定されており 、境内には可愛らしいうさぎの石像や様々なモチーフが配され、特に若い世代へのアピールを強化し、親しみやすさを演出しています。さらに、神社の背後に広がる社叢全体が国の天然記念物に指定されており 、その豊かな自然環境も大きな魅力の一つです。白兎海岸に面した風光明媚なロケーションも人気を集める要素であり、神話、恋愛成就、そして美しい自然という複数の要素が融合した、多層的な魅力を持つ特別な場所と言えるでしょう。この「体験型」の聖地としての特性が、白兎神社を多くの人々にとって忘れられない訪問地としています。

また、お祓いの効果が不十分と思われる際は仙台天光でのお祓い・祈祷・祈願をご検討いただけたらと思います。